海外でSTOCSのワークショップをやったよ!


(少しずつこの夏の報告をしはじめようと思います!)


独立してから早2ヶ月が経とうとしています。
あっという間です。本当に何やっていたのか思い出せないくらいで。笑

ということで、忘れないように少しずつメモを残したいと思います。
まずはお仕事関係のご報告を優先させていただきます!

8月上旬に、僕らがつくったバングラデシュの小学校を訪問したことはご存知の方も多いと思いますが、今回はそのバングラデシュで「こどもワークショップをやること」を僕のひとつの目的にしていました。
そんな時に「うちの製品を使ってバングラデシュワークショップをしませんか?」とお声掛けいただいたのが『株式会社CAST JAPAN』の浅田さんでした。

CAST JAPANは欧州、米国、アジアからのオーガニックやハンドメイド、フェアトレードなどの商品を仕入れ、国内で販売している会社さんで、僕も何度か展示会やオフィスに足を運んでいるのですが、まぁどの商品もとてもかわいい。自分に子どもがいたらこういうものを使って遊んでほしい!というものがたくさんあります。(嘘だと思うならサイトやカタログを刮目せよ!)

元々、僕と浅田さんが仲良しだったこともあるのですが、バングラデシュに行く前に何度か会い、「せっかくだからSTOCSを持って行ってやってみてよ!」というところからはじまりました。はじまりはいつもほんのちょっとしたことから、です。

STOCSの説明はCAST JAPANのホームページから引用しますね。

ストックスは、魔法の縄ではありません。中心にはグラスファイバーがあり両サイドはゴムになった1本の縄を、結んだり繋いだりするだけで、何でも創れる知育玩具です。建築家として学校の施設や家具の製作に携わっていたブラム(開発者)が、より子どもの創造力を羽ばたかせるため考案しました。
結んで立体物を創っていく過程で、構造力学を学びます。また結ぶだけというシンプルな行為は、次々に創作意欲を沸き立たせ創造力を育みます。

で、いきなり現地です。笑
ちなみに、この赤と緑の思いっ切りバングラデシュカラーの制服を着ているのが、僕らがつくったSEEDO Primary Schoolの生徒たちです。いまの生徒数は140人。来年は全学年が揃って180人超になります。最初の年は35人しかいなかったことを考えると、4〜5倍にもなったんだなぁと改めて思います。(SEEDOっていうのは僕らの現地カウンターパートのNGOの名前なんです!)

さぁ、いよいよワークショップの準備!
まだ、このときは何をやるか言っていません。おもむろに袋からSTOCSを出します。現地にいる時はだいたい常にこのくらいの人には囲まれているのですが、まだ子どもたちの表情も懐疑的です。

通訳を交えてどのように遊ぶかを説明します。
この日のお題は「好きなものを好きなようにつくってみよう!」ということにして、ルールとしては「大きい子が小さい子の面倒を見ること」だけにしました。
この頃になるとわらわらと大人たちも集まりはじめ、付近にいた警察官まで気になる様子! そして子どもたちもいよいよSTOCSを手に持ち始めます。


では、スタート!と思ってからは、あっという間!
普段から魚獲りの網を編んで仕掛けたり、着岸した舟をロープで縛ったり、子どもたちにとっては日常的な「お手伝いとしての作業」であって、どちらかと言うと苦労しているのは僕らのような…(実際に子どもたちに教えてもらうことも多々ありました…)

上の写真だけを見るとすぐにうまくできたようにも見えますが、実は何度かのトライアンドエラーがありました。STOCSのサイトにあるように、頑丈なつくりにするためには「三角形」がポイントなのですが、これは最初はできませんでした。でもすぐ気づいてしまうのが子どもの柔軟性というのか、あっという間に補強することを覚えて、(多少の喧嘩や主張もありながら)あっという間に組み立ててしまいました。

続いて「長さを変える方法」に挑戦!
普通に組み立てた後は、伸縮可能な家をつくるべく「長さを変える方法」をまずは一人だけに伝授し、「どうだ、これは難しいだろう!」とドヤ顔でいたところ、こちらもあっさりクリアされ、あっという間にみんなでつくりあげてしまいました…
通訳を介して聞いてみると、どうやら農作業(?)などでこの結び方をするものが日常にあるようで…。前日のリハーサルで何度やってもできなかった僕は一体…。涙

何より子どもたちが喜んだのは、組み立てたものを空に掲げたときでした。
やはり、つくったものを自慢したいのは、どこの国の子どもでも同じなんだなぁという気持ちと、そういう気持ちを発表したりできる場をつくってあげることも、本当に必要なことだなぁと改めて思ったのでした。

バングラデシュの子どもたちに素敵な機会を与えてくれた『株式会社CAST JAPAN』の皆さんに改めて感謝します!(もちろん、STOCSをつくってくれたオランダ人建築家のブラムさんにも!)

ありがとうございましたー!