移住してみてどうすか?


(日常がこういう風景とともにあることをとても幸せに思う。)


こんばんちはー。ファーストラブレターフロム海士町
ということで、無事に到着し、荷物も届き、そして仕事もはじまりました。

待ちに待った海士町での仕事!でしたが、ここ2日は雪混じりの暴風で船は欠航、学校は休講、お店は閉店で、いきなり洗礼を浴びております(笑)。きちんと自然と向き合いなさいという教えなのでしょう。がんばります。

さて、移住してみてどうすか?という話ですが、今のところとくに不便なく暮らしています。コンビニがないのと、夜早くに商店が閉まってしまうことに『慣れ』が必要なくらいで、(ちょっと物価が高いけど)思いのほかモノもあるし、想定の範囲内です。
でも、それもこれも『たぶん明日も船が欠航だからいろいろ買っておきな』と周囲の皆さんのアドバイス/サポートあってのことでござります。本当に感謝です。

さてさて。
驚いたというか、本当にそうなんだなぁと思ったのは、生活費がほとんどかからないということ。僕は今は町有のシェアハウスにいるのですが、家賃は1.8万円です。
1.8万円っていうと場末の汚いゴキブリだらけの部屋をイメージされるかもしれませんが、僕がこれまでも、そしてこれからも住むことのないような大豪邸に住んでおります。部屋が8部屋、トイレが3つ、お風呂が2つあり、敷地内に御洞があるなど、文句なしの大豪邸。(ちなみに、一軒家でも家賃は2万円台だそうですよ、奥様!)


(この大豪邸に今のところ3人で住んでおります…。寒い…。)


そして、同様に本当にいろいろなモノをご近所からいただけます。
近所の商店(兼お豆腐屋さん)にご挨拶に言った際には、「はいこれ、うちの豆腐はうまいけん、もっていき!(方言部分は不確か)」とお豆腐(1丁と言っていたけど、あれは2丁)と厚揚げを大量にいただきました。

その翌日は、大阪から40年振りにUターンで戻られたお隣さんご夫妻にお呼ばれし、『サザエじゃが(肉じゃがのサザエ版)』、アワビやイカの刺身、サザエの炊き込みご飯をたらふくいただき、そして『ねぇ、これさ、わざと余らせるように大量につくりましたよね?』ってくらい大量の『残り物』をいただきました。(あのね、マジでうまくて文章では表現しきれません…)

そしてそして、その翌日は定食屋のお兄さんに海釣りに連れて行ってもらい、と言っても港から糸を垂れるくらいのもので大した成果も期待していなかったのですが、なんと40匹ものアジやカサゴが釣れまして、近所の海からも幸をいただきました。何と言いましょうか、大変ありがたい限りです。


もうひとつ思ったこと。本当に若者が必要とされているなぁということ。
時期が年末ということもあり、どこに行っても『年末27日の餅つきは来れるか?』という話が持ち出されます。区長さんにも組長さんにも道行くおじいさんにも。
『はい!伺います!何でもやります!』と言うと、皆さんお喜びになられます(笑)。でも、これってとっても嬉しいことじゃないですか。お年寄りが不安になっていることを僕が『若い(しかもそんな若くないw)』というだけである程度解決できて、重宝がられます。ここで活躍せずにどこで活躍するんすか、俺!
活躍できる(と思う)土壌があることって、意外と重要なのではないかなと思います。『若い人でやることがない人は思い切って地方に行けばいい』論調もありますが、あながち間違いではないかもしれません。

まぁまだ着いたばかりでして、いい面もわるい面も引き続き『経過観察』が必要ですが、第一印象というのを僕としては大事にしてまして、僕はすっかりこの島のことを気に入ってしまいました。
ここから、この島、この島の人たちにどうやって貢献して行けるか、どうやって自分のことを気に入ってもらうか、そんなことを意識して毎日を朗らか楽しく健康的に過ごしていこうと思います。

ということで、長くなりました。
また書くねー。バイビー。