ランニングライフ、はじめませんか?


(ランニングライフ、はじめませんか?)


自由大学で新講義『ランニングライフをはじめる』をはじめることになりました。
これで自由大学で手掛ける講義は3つめになります。

さて、『ランニングライフをはじめる』です。
講義の構想自体は結構長い時間あたためておりました。何となくランニングブームというのがずっと目の前にあるような気がして躊躇っていましたが(ほら、ブームに乗るのって悔しいじゃないですか!)、ちょっとした自分の気づきもあって、このたびリリースとなりました。


気づきというのは、『身体は資本である』ということです。

そんなこと改めて言われなくても当たり前なのですが、「果たして自分はその資本を大切にしているだろうか」というギモンは常々ありました(厳密に言うと今だってあります)。
外食ばかりだし、お酒だって嗜むを超えているし、夜更かしだし、運動もたまにしかしないし、高校時代に取った『杵柄的体力』を必要以上に過大評価して「資本」を食いつぶしているだけではないかと。

ちょうど1年前に同じく自由大学で『睡眠学』を手がけ、講師である内海さんから最終講義で「Are you good boss to yourself?」という質問を投げかけられました。
自分の資本である身体は自分自身が守るしかない。その資本をきちんと管理できてますか? もっと言うと、きちんと管理しようと努力していますか? という投げかけでした。これは僕にとっては新鮮で、なるほどそうだよね、と思った(ちょっと反省した)わけです。

「人生はスモールトライの連続である」というのは昔の偉い人ではなく僕の自説なのですが、その『睡眠学』で学んだことを実践してみると、みるみる自分の身体や生活が変化していくのがわかりました。やったことはたったの2つ。枕元にiPhoneを持ち込まないのと、決まった時間に寝て決まった時間に起きること。
たったこれだけのことで、ほんのちょっと自分自身を気遣ってアクションしてみるだけで、こんなに変わるものか!という驚きは新鮮でした。(この『睡眠学』というのもおススメで、それは今度お話しします!)


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この気づきあたりから、今ある資本を莫大には増やせないかもしれないけれど、それなりにきちんと管理しようと努力すべきだし、そのためには自分自身への気遣いも必要だよね、と思い始めて、それで去年の冬くらいからランニングと登山を少しずつ(そして結構本格的に)はじめたのでした。

本格的に走りはじめて1ヶ月くらい経つと、きつかった上り坂がだんだんと楽になってくるのとともに、いつの間にか息も切れなくなるし、足も上がるようになってくる。最初は身体の前面で揺れていた不要なお肉たちもいつしか揺れなくなり、ちょっとやそっとじゃ筋肉痛にならなくなってくる。
そして、これは講義の中でも触れる予定ですが、何よりも気持ちが明るく前向きになってくる。僕自身は人よりも気持ちも明るく前向きであると自負しておりますが、それでもなお「ぐーん」と気持ちが上がってくる。あれはいったい何なんでしょうか。笑

ランニングが『資本』を守る唯一の術ではないと思いますが、僕自身がもっとも簡単に『資本を守りながら、ついでに気持ちまでぐーんとなるすごい術』だと思ったことも、「ランニングがブームじゃなくて生活の一部になるといいよなぁ」と講義化に向けて(勝手に、しかし強烈に)使命感に駆られた理由です。


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ランニング初心者の皆さんに、ちょっと別の話を。

僕は昔からサッカーをやってきて走ることに慣れているので、走ったことのない人の気持ちにはなれません(気遣いくらいはもちろんできます)。だから、僕自身がランニングにトライするよりも、きっとハードルは高いんだろうなと想像します。僕もこれが『お裁縫教室』だったら同じように『全然無理…』という気持ちになるかもしれない。きっと受講してみるという時点で『大変』なチャレンジなんだと思います。

そんな人が仮にここにいらっしゃいましたら、僕があるとき友人からもらった金言をお贈りしたいと思います。
その友人は『「大変」というのは「大きく変わる」と書く。大きく変われるチャンスなんてのはそうそうあるもんじゃない。だから「大変」な時間はいい時間を過ごしている証拠』と思うのだそうです。
うーん、いいこと言いますね。これ、僕が言ったことにしておいてください。笑

でも、本当にそうかもしれませんよ。自分が変わるきっかけの裏には、常に大変な困難があったように思います。もちろんそれだけではありませんが、『涙を流すくらい大変だった思い出話』というのもお酒の席では盛り上がる話題のようにも思います。
いつかそんな風にこの講義を振り返ってくれる人が現れればいいなと思っております。

ランニングも(もっと言うと人生も)そうだと思いますが、最初の一歩がないとどこへも行けません。スタートしないことにはゴールには辿り着かない。やるもやらぬも自分次第、進むも止まるもあなた次第、スタートしてくれればそれは嬉しいけれど、最後のところはお任せします。笑
これって自由大学のいいところだと思うんですよね。来る者拒まず、去る者とくに追わずな感じ。だからこそ、『やってみよう!』と思って来てくださる方は全力で応援してしまいます。

どこかの塾の先生ではありませんが、このポストを読んで『今でしょ!』と、とくにランニング初心者の方に思っていただければ何よりです。
定員に達してしまうと次期(いつやるかまだ決めてないっす)になってしまいますので、お早めのお申し込みをおススメします。恐らく、あと数名で15名定員のはずです。


この場を通じて、『大変』な時間を一緒に過ごせる仲間と出逢えることを楽しみにしております。というわけで、近いうちに自由大学で。アディオス。

(※ちなみに、そんなにハードなトレーニングはしませんからね。ご安心を。笑)