『睡眠学』のススメ。


(自由大学『睡眠学』でお待ちしております!)


自由大学を最初に知ったのは、自分の働いている環境があまりにも自由じゃなくて、「最も自由な大学はどこか」というのを検索したのがきっかけ。なんとも安易だなぁと思うけど、結局のところそういうものなのかもしれません。叩けよさらば開かれん。
その時に『キュレーション学』というのが目に止まり、内容を見てみると、こんなことが書いてありました。

教授とキュレーターでは役割が大きく異なり、書籍出版に例えるならば、教えるものを持っている教授が著者で、その人の魅力を最大限に引き出し、持っている内容をある視点で面白くまとめて、人の集まる講義というカタチにするキュレーターが編集者とも言えるでしょう。編集者の腕次第で本の売れ行きが左右されるように、キュレーションの仕方ひとつで扱うテーマの奥深さや面白さが全く別のものになると言っても過言ではありません。


素直に、自分の思っていることとオーバーラップするところがあり、勢い任せで申し込んだところから、いろいろな歯車がコチコチと動き始めました。やっぱり世の中やってみるもんですよね。うん、叩けよさらば開かれん。

その後、レクチャープランニングコンテスト、『キュレーション学(中級)』を経て、自由大学キュレーターデビューと相成りました。


ずーっと(かれこれ1年くらい)あたためてきた講義が『睡眠学』です。

「なんであんたが睡眠学なん?」といろいろな人から突っ込まれますが、最初に思い立ったきっかけは「自分自身のクマがまったくとれない」ということでした。(冗談ではありません。どこまでも本気です)
ある一時期、ぐっすり寝てから会社に行くと「大丈夫?昨日徹夜だった?」と聞かれることがありました。「え?昨日はどちらかと言えばいつもより長く寝ましたけど…」と答えてはいたものの、なんか気になる。そもそもしょっちゅう「いつもクマすごいよね」と言われていたし。

で、いろいろとGoogle先生に尋ねてみたのだけど、正直なところ「はっきり」とわからない。「目元をマッサージしなさい」って書いてあるサイトもあれば、「目元のマッサージだけはしてくれるな」というサイトもあって。
たとえば英語の勉強であれば、自分の実力もわかるし、目指したい姿も想像できるし、習ったこともあるから、「英語を勉強したければ英語は勉強するな」と言われても、「それは僕には合わないわー」と判断できるのだけど、それが「習ったことのないこと」になると上手に判断できない。

これはとても不思議な感じがした瞬間でした。
毎日寄り添っている『睡眠』(それこそ英語なんかよりも!)のことをあまりにも知らない。『日々のあたりまえ』はもしかしたら幼い頃からの『惰性』で成り立っているのかもしれない。そんなことに「気づいた」瞬間でした。

そこからいろいろと調べていくと、『睡眠時間は人生の約3分の1』ということや、『人はついつい睡眠時間を「オフ」と捉えている』ということや、『動物の中で一気に睡眠を取るのは人間だけ』ということや、『日中の過ごし方ひとつで睡眠が劇的によくなる』ということなどを知り、ちょっと自分も勉強してみたいぞ、自分がやってみたいと思うということはそういう人(たとえばクマが取れなくて困っている人!)がいるはずだぞ、と思ったことが『睡眠学を世に出さねば!』と(勝手に、しかし猛烈に)使命感にかられた理由です。



(レクチャープランニングコンテストにてプレゼン)


ちょっと逸れるかもしれないけど、もうひとつ『縁』の話を。
使命感にかられるまではいいのですが、じゃあいざ先生をお願いしようと思うと、まったくのところ候補が挙がらない。これまたGoogle先生に聞いてみても神経内科のお医者様だったりして、どうもしっくりこない。
Facebookで「誰か助けてください…」と打ち明けたところ、『キュレーション学』で出会った同い年の佐藤さんから「こんな人がサイトに出てましたよ」と紹介してもらったのが、同い年の内海裕子さんでした。
内海さんにメールをし(「W大の自由大学の」という奇妙な自己紹介をクリアし)、電話で経緯を説明し、二子玉川でお会いすることになり、最終的には『第一印象』でお願いすることを決めました。動いてみると「縁」がつながってくるのは素敵です。
(内海さんはPARACUPに出場されたこともあって、これまたビックリでした)

自由大学の講義に参加することで得られるのは、もしかしたらこういう「縁」かもしれません。縁の前に「ゆるやかな」ってつけるともっとしっくりくるかも。笑
肩肘張らないあの感じって本当にいいっすよ。年齢も性別も関係なく、すごく素直になれる。
これはやってみた人の特権かもしれません。やってみないといつまでも味わえない。やっぱりさ、叩けよさらば開かれん、なんです。



松浦弥太郎さんが昔に運営していたブログの最後に、『今日も丁寧に。正直親切。』というフレーズがありました。僕はこのフレーズがとても好きで、これは僕の勝手な解釈でご本人には大変恐縮なのですが、「今あるものや今の気持ちを大切に扱おうよ」という意を感じることができるからなのだと思う。新しいモノやコトもいいのだけれど、「今あるものや今の気持ちを大切に扱おうよ」ってなんかいいよね。

講義の時間はそういう時間・空間にできるといいなぁと思っています。

お申し込みは6月28日(木)までです。
もし、いろいろな理由で迷っている方がいらっしゃったら、どうぞ飛び込んでみてください。
本当にしつこいですが、結局のところ、叩けよさらば開かれん、です。

大丈夫! Come on join us!
皆さんに自由大学でお会いできることを楽しみにしております。



(最後、ルー大柴みたいになっちゃったなー)