独立を想定してオフィスで振る舞うこと。


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(もしもオフィスがなかったらの図)


僕は現在サラリーマン10年目の金太郎ですが、近頃心がけていることがあります。それは『独立したことを想定してオフィスで振る舞う』ということです。

えー、別に独立を決めている訳ではないのですが、時代も時代ですし、経済状況も経済状況ですし、何がどうなるかわからないわけで、明日「君は今日からしばらく来なくてもいいからね。しばらくというのはさ、わかるよね?」という何とも歯切れの悪い事実を部長から突きつけられるかもしれず、練習をしているといった感じです。

やってみて思うのは、オフィスは宝の山だということです。

恐らく、多くの会社(僕も一社しか経験ないのでね)ではクリップや付箋紙、ボールペン、ホチキスの芯、印刷の紙、電卓なんてのは当たり前にありますよね。
『独立想定立ち振る舞い』では、こういうものに頼る際に紙に「大体いくら」というのを紙に書き残しておきます。そうすると、ボールペン80円、ホチキスの芯100円、マウス1,000円、電卓1,000円、A4紙コピー10円なんていうふうに雪だるま式に借金が膨らんでいきます。
そうでなくても、高性能プリンタやコピー機があるオフィスは快適です。コピー機がなかったら、家庭用プリンタしかなかったら、と考えると仕事の効率が異常に落ちるような気がします。コピーなんていちいち外出ないといけないし。
電卓だって、iPhoneで十分じゃないかという方もいらっしゃるかと思いますが、それは間違いです。明らかに大きい電卓の方が効率がいい。

もっというとさ、机とかキャビネットとか、デスクマットとか、コンピュータとか、LANケーブルとか、それあなたのものじゃありませんからー、となりますよね。

その他にも、派遣さんが淹れてくれるコーヒーだの(まぁこれは特別ですね)、ミーティングブースだの、会議室だの、電気だの、ありとあらゆるものに「保護」されています。


これは10年間やってきて、新たな発見でした。
オフィスが本当に宝の山に見えます。独立計画云々もそうですが、クリアファイルやペンなんかは『いっそのこと持ち帰えるべきではないか』などという危ない誤った思考回路に陥ります。笑

入社以来、確かに『コスト感覚を持て』と口酸っぱく言われてますけど、プリンタもコピーもガシガシ使っているし、椅子なんかコストのコの字にもいれてなかったし(入れなくてもいいのかもだけど)、今振り返るとなかなか感覚すら全然難しかったのだなぁという感想。

でも、きっと(あくまでも想像ね)ベンチャーではこういう振る舞いが当たり前なのだろうな。
そう思うと、社会人として圧倒的に負けている気がする。「負けている」という言い方は正しくないかもしれないけど、「よりタフな状況下に置かれている」という点では圧倒的に負けているわけで、僕ももっとたくましくあらねばならない、と思うわけです。

明日、オフィスに行って、この立ち振る舞いをやってみると面白いと思う。
やってみそ。椅子にはじめて感謝できるかもよ。

くれぐれも会社の資産を自宅に持ち帰らないように。笑