味玉を意識せよ。


(敵はこいつ)


火曜日は健康診断。
前日はビールも飲まないし、当日は朝から検尿なんかしたりして、
テンションも徐々にモードに入ってきます。

身長は相変わらず169.8とかいう微妙な感じだし、体重も56.1と
いつも通りで、肺活量とか眼圧とか、心電図とかバリウムとか、
仔細にチェックを受けても、まぁいつも通りでして。

健康診断で一番楽しみにしているのは、問診。

普段病院に行かないから、医者の先生(腹痛が痛い的な?)と
話す機会なんてないんです。年に一度の『絶対に笑ってはいけ
ないシリーズ』と同等の価値があるわけです。

僕は元々食生活がひどくて、とりたてて運動するわけでもない
し、まわりが思っているより(たぶん見た目より)ずいぶんと
不健康な生活を送っております。
簡単に言うと、血がドロドロで、早く死ぬよ、と。

今回もご多分に漏れず、悪玉コレステロール値が非常に高く、
脂質は60%減となったものの、課題は山積みです。

で、先生に聞くわけですよ。

『先生、僕の血液って大丈夫なんすかね?』

で、先生が答えるわけです。

「うーん、まあいいんじゃない?」

『でも、この数値ってちょっと異常なんですよね?』

「予防学的にはね。普通ではまったく問題ないレベル」

『でも、健康診断結果には再検査とか書かれますよ?』

「だから予防学だからさ。仕方ないのよ。こっちも仕事で」

『どうやったら悪玉コレステロールってなくなるんすか?』

「卵を食べないこと」

『無理ー!』

「だろ? ラーメン食べたら味玉チョイスするだろ?」

『絶対チョイスします』

「そう、だからいいのよ、数回に一回だけ意識できれば」
「意識できれば生活が変わるから」

『なるほど』

「いきなりなんて無理だから、誰でも」

『ですよね。』


ってなやり取りが繰り広げられる問診室。

先生が人物だなと思ったのは、目線を合わせてくれること。
一流の技術者が、子どもに質問されても分かりやすく答えるよ
うに僕の立場や食生活で話をしてくれる。
(勝手にラーメンをしょっちゅう食う前提にされていた)

横文字並べたり、かっこつけてプレゼンするのも大事かもし
れないけれど、こういう地に足の着いたアドバイスをできる
というのは、もうその人の力でしかないんだよね。

そういうものにわたしもなりたい。です。