バスの気持ち。


(無事に役目を終えたバス。1年が経とうとしています。)


津波で流されて、雄勝公民館の上に乗ってしまったバスが降ろされた。
僕はこのバスにとても感謝している。
震災後、なかなか足を運べなくて、それでもはじめて行った雄勝で本当に大変なことがあったんだと認識させてくれたのは、このバスだったのかもしれない。

象徴的であるから残したいという人の気持ちもわかるし、これを見て思い出すから不快だという人の気持ちもわかる。

でも、なんとなく、バスの気持ちだったらわかるような気がする。
役目を終えたんだと思う。前回行った時は少し寂しそうに見えた。

おつかれさまでした。ゆっくり休んでください。
君がいなくても、僕はまた雄勝に行きます。必ず。


※写真は時事通信より転載