久しぶりの雄勝へ。


(戻ってきたよ、めちゃ寒かったけど。)


土曜日にPARACUP SENDAIミーティングを終え、その足で雄勝へ。

PARACUP SENDAIについてはまたどこかできちんと報告したいと思いますが、今のところ9月中旬に被災地の方が『改めて日常を取り戻す』大会にしたいと思って鋭意準備中。
僕も月に2度ほど仙台に乗り込み、意気込んでおります。

仙台チームはそれはそれは華やかな女性メンバーがほとんどで(東京が華やかでないと言っているわけではありませんよ!)、やはりこういう仕事以外の活動って、女性の方がアンテナが高いなぁと恐れ入る次第。

正直、金曜日飲んで深夜に帰宅して、翌朝7時の新幹線に乗り込むというのはキツい(じゃあ飲むなよってのはなしでお願いします)。平日よりも土日の方が早起きで、身体はなかなか休まらない。まぁでもそういう時期ってあるじゃないすか。その先に待ってるものがあって、それを楽しみになんとかがんばれるわけです。
おかげさまで、大抵僕が乗る新幹線は、東京(からずっと寝てるから)の次が仙台で、いつも助かります。毎回「大宮か」と思うのに仙台だからちょっとビビるけど。

さて。
今回の雄勝には、最近どこに行くにも声をかけてるかなちゃんと、かなちゃんの友人のかつらちゃんと4人で。かなちゃんには週1くらいで会ってる気がするな…。

今回も漁師の会社『Oh-guts』のお手伝い。
前回は帆立の耳つりという養殖のお手伝いでしたが、今回はワカメの収穫というなんとも楽しそうなお手伝い。
そして案の定、前日は海の幸を肴にスタッフとボランティアメンバーとで酒盛り。前回はボウルいっぱいのいくらでしたが、今回は海鞘(ほや)と和布蕪(めかぶ)であっさり一升瓶が空いてしまいます。(また飲んでるとか言わないの)

本番当日、前回と大きく違ったのは漁師さんの顔つきと笑顔。これは本当に印象的だった。みんなが『おいしいおいしい』と言いながらワカメをしゃぶしゃぶしているところや、漁船でワカメについて質問して『へぇ〜』なんて言う時は、本当にいい顔をしてらっしゃった。

震災から1年が経とうとしていて、少しずつだけど確実に関心が薄れつつある。
それでもなお行方不明者は数千人、仮設住宅数万戸という状況に変わりはなく、まだまだできることは多くある。
当初は復興よりも復旧というに等しく、本当の復興はこれからなのかもしれない。

復旧作業は、もしかしたら自衛隊や力持ちの男性がやったほうがよいこともあったかもしれないけど、これからの復興はどちらかというと、女性的な柔軟さやしなやかさが求められるのではないかと思う。
雄勝であった復興市も、前回のような賑わいは見えなかった。人が減っている。足が遠のいている。

足を運ぶだけでいいのだと思う。
漁師さんや地元の農家さんと話すだけでいいのだと思う。

自分が漁師だったらと置き換えてみればすぐにわかるけど、一生懸命育てたワカメを目の前で『おいしい!』と食べてもらえたら、どれだけ嬉しいだろう。それがどれだけ明日の漁の力になるだろう。

やはり、できることを少しずつやるしかない。
どこまでいってもそれがすべてだと思う。

僕も僕にできることをやろうと思う。
PARACUP SENDAIへの早起きも、Oh-gutsに出向いて漁師の皆さんと飲み語るのも、自由大学復興学のブレストに加わるのも、できることをやろうと思う。

だから次回の雄勝に向けて長靴を買う。
必ずまた行くから。