思い出と嗅覚と。


(こちらでございます)


かれこれ1年くらい香水を使ってまして。

昭和男子的には、男子たるモノ香水なんぞコラっ!派なのですが、
今年年初にアメリカに滞在していた際に、フランス人のアールド
に『やい、ケイスケ、なんで日本人男子はそんなにセクシーじゃ
ないんだ!』とお叱りを受けまして、彼が買ってくれたのです。
(天地神明に誓いますが、彼も僕もゲイではありませんよ)

それまでは日本が誇るオーデコロンAUXを使用していたのですが、
どうやらそれでは不十分だったようで。
彼曰く、『ボトルがセクシーじゃない』と。(ボトルかよ!)

香水をつけてみてはじめてわかったことですが、人のにおいって
やっぱりあるんすよね。
それはその人の香水だったり、使ってる洗剤だったり、はたまた
彼女の部屋のにおいだったり。(ちなみに同僚にダウニーファン
がおりまして、強烈なにおいをまき散らしております)

えっと、なんでこんな話になっているかというとですね、先日、
カナダから帰国した友人J子からカナダのハンドクリームをいた
だきまして、それはそれは嬉しかったのですが、こないだそれを
つけてみたんですよ、思いっきし。ハンドに。

そしたらば、それがギャルのにおいだったわけです。

で、お出かけしたならば、『今日、KSK、ギャルといたっしょ?』
とあらぬ嫌疑をかけられまして、またそういう時に昭和男子は
慌てるわけですよ、『え?んあ?いやいや、ん?』とか言って、
これも天地神明に誓いますが、ギャルなんていないんすから。
渋い顔して『貴様、俺を誰だと思ってるんだ?』とかさらりと
言っちゃえばいいのに、ねぇ。

ま、いっか。

五感の中で一番思い出と直結しているのは嗅覚じゃないかと、
個人的には思います。
親父の作業服のにおいやバングラデシュの街中のにおいなど、
多くの『懐かしい』にはにおいが含まれている気がします。
写真を見るよりも、においを嗅いだ方がぐっと迫ってくるよ
うな気がします。錯覚なのかな。

だから、毎日自分に『ぷしゅ』っと香水を振りかける時には、
例のゲイではないアールド君が思い浮かぶし、ギャルの香り
の(厳密に言うとカナダ人がそんなの開発するわけがない)
ハンドクリームをつけるときには、それはJ子や、その時の
女子の顔が思い浮かぶんだろうなと。

においのマネジメントって、意外と語られない気もするね。
それって思い出のマネジメントでもあるのにね。(僕は)

んー、大事。